システム2020特集のお知らせ
イルキ(本社・東京、大堀浩樹社長)はパソコンでもタブレットでも情報端末があれば利用できるソフトウェア開発に強みを持っている。エネルギー業界向けには、コミュニケーションサービスから販売管理まで行えるLPガス販売管理システム「ecostars(エコスターズ)」と電力CIS「enestars(エネスターズ)」を提供している。
また、光インターネット・電話販売管理システム「netstars(ネットスターズ)」も揃えており、LPガス、電力(低圧・高圧)、通信を一元管理できる。クラウドの利用により外部への拡張性が高く、LPガスをはじめ他事業の請求業務を一本化できるのが特徴だ。
エコスターズは標準機能として「顧客」「商品」「検針」「売上」「請求」「入金」「調整」「分析」「保安」「配送」などLPガス販売業務に必要な機能全てを備えた上、一画面で分かりやすく使いやすいよう工夫している。
エネスターズは需給管理を除き、電力小売業務に必要な機能を実装している。スマートメーターで計測される30分ごとの電気使用量データを取得し、最適なプランを打ち出せる。アンペアごとなどに複数の価格を設定でき、時間帯などと組み合わせることにより料金プランも作成可能だ。
同社の提供するソフトウェアは、AndroidやiPhoneなどのモバイル端末でも基本的に利用できる。そのため、客先でも入金確認や在庫管理、工事写真のアップロードなどをオンタイムで可能だ。ソフトウェアの互換性をさらに広げ、従来の検針モバイルだけではなく、春頃に保安点検モバイルを提供する予定。
また、LPWA通信技術など無線端末から送られてきた情報を消費者向け会員ポータルサイト「エコページ」に反映させ、ウェブを用いた「LPガス見える化」サービスを構築している。無線端末から得たデータを活用し、エコページに反映させることで、顧客は毎日、LPガス使用量や概算料金を確認できる。
エコページにガス料金の請求書のPDFファイルデータを上げ、1カ月に1回、顧客にメールで通知し、顧客が請求確認にログインするのを利用してコミュニケーションを強化する。一括メール送信機能やファイルアップロード機能を用いたウェブ請求サービスを提供し、ペーパレスにより印刷・郵送費や事務作業などの削減に貢献する。
エコページは、メールアドレスの取り込みだけで簡単に導入でできる。アップロードされた請求書ファイルは1年分自動保存され、顧客側もエコページを通じて請求履歴(24カ月分)や事業者メッセージなどをウェブ上で直接確認できる。簡単な周知文書を上げることもでき、メールや文書のテンプレートも複数用意。電力や通信、リフォームなどの顧客にも対応できるほか、料金表の変更通知や引越しの連絡、督促、支払い方法変更など、顧客とのやりとりをエコページへ記録できるため、社内の受付・顧客対応管理にも貢献する。